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一場 靖弘 イチバ ヤスヒロ
1982年7月5日(24歳)、右投右打
 いまさら説明は必要ない「Mr.栄養費」。裏金を貰っていた一場を責める声は多いが、結果的に「ナベツネ、久万タンを自爆テロで討ち取った」という功績は確実に球史に燦然と残ると一部で の評価は高い。確実に巨人、阪神、そしてこっそりと巻き込まれていた横浜ファンからは恨まれるだろうと思われたが、各々が頭を抱えたくなるオーナーを退陣に追い込んでくれたことで何故 か英雄視される。その後も「出来ちゃった結婚」でしっかりとネタを振り撒き、「新規参入球団初の自由獲得枠選手」としてドラフト会議の主役をダルビッシュから強奪した。あ、忘れていたが 元大学野球屈指のNo.1速球派右腕。

 力動感溢れるフォームからMAX154km/hのストレートと、切れるスライダーを組み合わせ投げ込む本格派投手として確実に大成する可能性を秘めている逸材なのだが、とにかく問題になる のは制球力。この手の投手に多いパターンとしてランナーを背負うと即制球難が顔を見せ始める。さらにランナーを背負わなくても一旦狂うと制球は乱れる。本来ならば変化球の制球に難を 抱え、速球を置きに行ったところをガツンというパターンが多いはずなのだが、一場の場合は変化球の方が制球できるパターンが多い。本来勝負球になるはずのストレートが乱れるという 非常に謎な投球を見せる。結局は強力な上半身を支えるだけの下半身が備わっていないのが最大の原因なのだが、フォーム的に上半身主導なため、下手にフォームをいじると本来の投球 が鳴りを潜める可能性も大いにある。結局は下半身をある程度鍛えて現状維持、あるいは少々の上積み狙いというのが現在の一場育成になるのか。

 華々しくドラフト戦線の主役を張り、不祥事でゴシップ紙を含めたメディアに叩かれ、そんな中新設球団ということで岩隈・礒部と並ぶ「東北期待の星」として入団したのだが、エース候補とし てまだまだ実力は備わっていないのが現状。その結果が9敗という成績に現れている。素材は確実に現役選手の中でもトップクラス。未知数のコーチが揃った昨年と違い、今年は育成実績 を残しているコーチングスタッフが揃った今こそ一場に更なる上積みを、という期待は高い。ただし、監督に就任した野村月見草は「球数を放れる」「多少酷使しても大丈夫」というタイプの 投手をヤクルト時代に潰している実績があるだけに怖さが残る。元々、不安定さを残すゆえに球数が多くなるタイプの投手だけにちょっと無茶な起用法をされることが本当に怖い。
桐生第一高校〜明治大学〜東北楽天('05-・自由)
'05シーズン成績:24試合(152回0/3)、2勝9敗1S、防御率5.56